スポーツをしている人なら誰もが悩むであろう。
トレーニングにおいて技術とパワーをどの程度の割合で重視すればいいのか?
この2つを切り離して考える人が多いが、実は表裏一体の関係にあるのである。
例えば、単純にパワーだけをつけていくことはかなり有効だ。
パワーをつけると言うことは、一般的にウエイトトレーニングや補強運動をする事を指すが、それらの動きは以前お話したパワーポジションを取りやすくする点において技術力のアップにもつながるのである。
日本人は外国人と比べて筋肉を付けづらい身体の構造になっているため、スポーツ動作に適した技術力を磨く選手が多い。
これは、一見パワーから逃げているように見えるが、実は技術力を上げることによってパワー発揮の効率を上げているのである。
ところで、外国人選手は昔からの狩猟民族である事からも分かるように、ウエイトトレーニングを代表とする海外で発明されたトレーニング方法に最も適した身体の構造を持っている。
これと同じ事を日本人がしたところで差が縮められないどころか、同じやり方をするのは効率が悪いとまで言える。
すなわち日本人の身体に合ったパワーの発揮方法を見つけ出す事が最優先なのである。
この方法については、イチロー選手が採用している初動負荷理論をはじめ、日本古来の生活様式や先人の知恵にも含まれている。
このことは次回にお話しよう。
この記事へのコメントはありません。