みなさんは臍下丹田(せいかたんでん)というものを聞いたことがあるだろうか?
身体の部位のことだと認識している人もいるかもしれないが、実際に臍下丹田というものは存在せず、人間の意識する場所のことである。
大体へその下5cm、さらに腹の内部に向かって5cmのところにある。
昔から、武道などで重要視されてきた言葉であるが、どういったメリットがあるのか。
一説では、人は緊張するとアガると言ったり、怒っている時に頭にくると言うが、これは気持ちが上を向いてしまうことによる精神の乱れを意味しており、集中するために丹田に意識を持っていくというものがある。
スポーツ工学的な面から考えても、体の中心から末端に力を伝えていくことはエネルギー伝達の効率性から有効である。
これを運動連鎖(kinetic chain)と言う。
例えば、野球選手がボールを投げる時でも、体の中心から力を発揮してムチのように腕をしならせる方が速いボールを投げることができる。
陸上競技においても同様で、走ったり跳んだり投げたりする時も臍下丹田を意識してやってみてはいかがだろうか?
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